大阪あそ歩とは?

「大阪あそ歩」は、2008年10月、大阪コミュニティ・ツーリズム推進連絡協議会(大阪市、大阪商工会議所、大阪観光コンベンション協会=現・大阪観光局、その後、大阪あそ歩委員会が加入)の事業としてスタートしました。
チーフ・プロデューサーに茶谷幸治が就いて、当初の2コースから3年目には150コースに拡大、日本一の規模の「まち歩き」プロジェクトになりました。2012年春には事務局が独立し、すべての活動をガイドと参加者が協力して支える組織として再構成され、現在は財政においても運営においても完全に自立した市民活動として存立しています。組織は、公認ガイドの自発的な参画をもって営利を求めない一般社団法人となり、茶谷が代表理事に就き、公認ガイドの互選による理事およびプロデューサーが運営を担っています。
主な事業は「まち歩き」「まち遊び」のプログラムの作成と実施で、発足以来「大阪は、まちがほんまにおもしろい」をキャッチフレーズにして、いまでは一年を通じた活動を展開しています。

大阪はざっと1500年もの歴史をもつ都市ですから、奈良や京都よりも古い歴史をもっています。しかも、この1500年間、このまちの経済や文化を担ってきたのは、いつも私たちと同じフツーの人々、いわば町人です。天下の財の8割を集めたといわれる元禄のころには、人口40万人のうち武士はわずか8000人ですから、98%を占める町人が好き勝手につくり上げたのが大阪という都市です。その結果、権力を嫌い、自由気ままを好む気質が大阪の人々に受け継がれました。このまちがおもしろくないわけがありません。「大阪あそ歩」は、そんな大阪をもっと知り、もっと楽しもうとするものです。
現在、「大阪あそ歩」には150の基本コースがありますが、それは150の町人のまちがあり、それらすべてに奔放な人間ドラマがあるということです。最近では、ガイドが独自のアレンジを加えてバリエーションがどんどんと広がっているだけでなく、大阪を越えて、京都、奈良、神戸、和歌山方面にも範囲を広げて、いまや関西一円の「まち歩き」「まち遊び」になりました。

「大阪あそ歩」のユニークな取り組みが評価されて、4年目に「観光庁長官表彰」を受賞しました。現在(2020年秋)までに累計50,000名近くの人々が「大阪あそ歩」に参加されています。
おひとりでも、友人とでも誰でも気軽に参加していただけます。みなさまのご参加をお待ちしています。

2020年秋    一般社団法人大阪あそ歩委員会
          代表理事 茶谷幸治